コーヒーレシピ

《エアロプレスのコーヒーは質感と甘さが特徴》コーヒーの淹れ方・ペーパードリップとの違いを解説。

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ポップな見た目のエアロプレスはコーヒーアイテムとして非常に秀逸。

出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51Irz7%2B4fdL._SL1000_.jpg

最近コーヒーショップでも見かけるようになった”エアロプレス”

多くのトップバリスタたちも使用するこのエアロプレスは、その他のコーヒー抽出アイテムと比べ、

  1. 抽出方法が異なる
  2. 抽出レシピの組み合わせや自由度が高い
  3. コーヒーの質感が豊かになる
  4. コーヒーの甘さが引き立つ
  5. コーヒーの酸質の表現もしやすい

などなど、様々な特徴やメリットがあります。

今回は、話題のエアロプレスの特徴とコーヒーの美味しい淹れ方について解説します。

組み合わせ無限大。エアロプレスのコーヒーは幅広い味わいを表現できる。

エアロプレスでのコーヒーの作り方は、透過式のハンドドリップや浸漬式のフレンチプレスとは異なります。

空気圧を使ってコーヒーを淹れる注射器のような仕組み

コーヒーの淹れ方はたくさんあります。その中でもメジャーなものをいくつか挙げると、

  1. 透過式のペーパードリップ: 挽いたコーヒー豆の中にお湯を透過させ、成分を抽出する方法。
  2. 浸漬式のフレンチプレス: お湯の中に引いたコーヒー豆を漬け込み(浸漬させ)、成分を抽出する方法。
  3. エスプレッソ: エスプレッソマシンを使用し、蒸気圧の力を使ってコーヒーの成分を抽出する方法。

 

などがあります。

エアロプレスはこれらとは異なり、空気の圧力、空気圧を利用してコーヒーの成分を引き出すことができます。

構造はとてもシンプルで、注射器のような形をしています。コーヒーの淹れ方も、至ってシンプル。

  1. チャンバーと呼ばれる容器の中に挽いたコーヒー豆を入れ
  2. お湯を注ぎ
  3. プランジャーと呼ばれるピストンを取り付け
  4. 空気圧をかけながらゆっくり押し込む

もっと簡単にいれば、注射器の中にコーヒー豆とお湯を入れて押し込むようにして成分を抽出する構造となっているのです。

フィルターは全部で5種類

チャンバーの先端にはフィルターを取り付ける部分があり、そこでコーヒーをろ過しているのです。

フィルターは主に次の2種類から選ぶことができます。

  1. ペーパーフィルター…ハンドドリップで使うような紙質のもの
  2. メタルフィルター…金属製のフィルター。

 

ペーパーフィルターを使用すれば、ハンドドリップコーヒーに近いスッキリとした味わいになります。

 

また、金属フィルターで現在購入できるものは、

  • standard タイプ ← 正規品
  • Fine タイプ ← standardより目が細かい。正規品
  • ウルトラファイン ← 非正規品ですが、最も細かい網目。
  • その他日本製のものが1点

の計4種類。ペーパーフィルターに比べて網目が粗く、コーヒーオイルが非常に多く抽出できます。トロっとした質感やアロマを表現できるのが特徴です。

私はペーパーフィルターとstandard タイプ、 Fine タイプを使用しています。Fineタイプは高濃度で使用するとエスプレッソに近い味わいを再現できるので重宝します。

 

もともとアメリカのフリスビーなどを販売する玩具メーカー、エアロビーが開発したというのが、このエアロプレス。

どことなくおもちゃっぽくて、見た目もなんだかポップな印象です。

 

浸漬式と透過式を組み合わせたハイブリッド型のコーヒー抽出アイテム

エアロプレスは、浸漬式と透過式の2つの抽出方法を使用でき、それらを組み合わせることも可能です。

 

ハイブリッド型の抽出機器ともいわれるエアロプレスですが、前述のようにフィルターの選択肢も多いために非常に幅広い味わいを表現できる優れたコーヒー抽出アイテムなのです。

 

その上、エアロプレスには「スタンダード」「インバート」の2種類の抽出方法があります。さらに美味しさの幅が広がっていきます。

エアロプレスの抽出方法その1:スタンダード

主に透過式と浸漬式を組み合わせてコーヒーを抽出する方法です。フィルター部分を下側にしてからコーヒーの抽出を始めるのが特徴です。

 

フィルター部分が下になっているため、コーヒーをチャンバーに入れお湯を注げば、抽出されたコーヒーが下へと自然に落下していきます。この時は透過式の抽出方法となります。

一方、プランジャーをチャンバーに設置しすると、中が密閉されるためコーヒー液の落下が止まります。この時、チャンバーの中はお湯の中にコーヒーがつけ込まれた状態になるため浸漬式の抽出方法となるわけです。

 

スタンダード方式の抽出方法は、このように抽出方法を組み合わせてレシピを組むことができるために味わいの表現の幅が非常に広くなります。

 

例えば、良質な酸質を引き出すために抽出前半は高温のお湯で透過式抽出を行い、雑味が出やすいが甘さを引き出すことが可能な抽出後半は低温のお湯で浸漬式抽出を行う。などです。いわゆる二段階抽出ですね。

 

エアロプレスの抽出方法その2:インバート

もうひとつの抽出方法はインバートと呼ばれます。これは、エスプレッソに近い、高い濃度のコーヒーを抽出するのに役立ちます。

 

抽出方法は、スタンダードとは違い、フィルター設置部分を上にしてから始まります。

あらかじめプランジャーを取り付けたチャンバーの中に挽いたコーヒーを入れ、お湯を注いでいきます。フィルター面が上になっているため、コーヒー液は抽出されず、お湯の中に漬け込まれた状態となります。

一定時間コーヒーを漬け込んだ後、くるっとひっくり返してからプランジャーを押しこんでコーヒーを抽出します。

 

細かく挽いたコーヒー豆を使ってインバート方式の抽出を行うと、非常に高い濃度のコーヒーを抽出することができます。

抽出方法はスタンダード方式も含めて後ほど詳しくレシピを紹介します。



エアロプレスのコーヒーはリッチで甘い

エアロプレスで淹れたコーヒーは、ハンドドリップやフレンチプレスと比べると味わいも大きく変わってきます。

 

エアロプレスは、ペーパードリップよりコーヒーオイルが多く出

エアロプレスで淹れたコーヒーは、コーヒーオイルが多く抽出されます。

コーヒーオイルとは、コーヒー豆に含まれている油分のことです。ペーパーフィルターを使用するハンドドリップではフィルターによりろ過されてしまうため、抽出されたコーヒーのなかには少量しか残っていません。

しかし、空気圧の力でコーヒーの成分抽出することのできるエアロプレスでは、コーヒーオイルも一緒に抽出することが可能なのです。

 

このコーヒーオイルが多く含まれていると、

  • 質感がリッチで豊か。トロっとした印象になる。
  • 油分に包まれたコーヒー成分が舌の上に残るため、アフターが長く甘さを感じやすい

などのメリットがあります。

 

エアロプレスは濃度の調整も簡単。エスプレッソのような味わいも。

前述のように、エアロプレスはインバート方式を使うことで非常に濃いコーヒーを淹れることができます。

この濃さは、

  • コーヒー豆の量
  • お湯の温度
  • 抽出の時間

で調整することができます。

さらに、メタルフィルターを使用すればコーヒーオイルも多く抽出することができるため、エスプレッソに非常に近い濃度と質感を作り出すことができます。

 

濃縮感のあるコーヒーを使用することで、一味違ったカフェオレを作ることができます。普通のカフェオレよりも、カフェ”ラテ”に近いものが作れます。

後ほどレシピを紹介しますので、是非お試しください。



エアロプレスのコーヒー抽出レシピ

スタンダード 浅煎りコーヒーにおすすめ

必要なもの

  • エアロプレス 1セット
  • 浅煎りコーヒー豆 17g、中細挽き
  • コーヒースケール (無ければキッチンスケールとタイマーでOK)
  • 温度計
  • コーヒーサーバー または マグカップ
  • ドリップケトル

抽出レシピ

① 蒸らし

45gのお湯をコーヒーの表面全体へかけ、25秒蒸らす。湯温は93℃。この時、“フィルター面を下に”して、蒸らしの抽出液をサーバーへ逃がします。

☆ここでポイント ! ☆

蒸らしの時の抽出液をサーバーへ逃がすと、酸質が明るくなる傾向があります。パリッとします。

 

② お湯を注ぐ

 180g(合計の湯量が225gになるように)のお湯を中心めがけて一定の速度で注ぎ、右に3回、左に3回、攪拌します。ここまでの作業を50秒間で行い、プランジャーをはめて70秒間(合計で2分)浸漬させます。

 

③ 抽出

お湯を注いで浸漬が終わったら、30秒間かけてゆっくり一定のスピードでプランジャーを押していきます。決して焦ってはいけません・・・。プランジャーを押し終わるタイミングで合計時間2分30秒になるようにしましょう。

 

☆ここでポイント ! ☆

 プランジャーは押し切らず、中に少し抽出液を残した状態でサーバーから外しましょう。最後まで押し切ると、雑味が抽出されてしまします。

 

インバートを使ったカフェオレ

必要なもの

  • エアロプレス 1セット
  • 深煎りコーヒー豆30g 細挽き
  • 牛乳120g
  • 生クリーム5g 乳脂肪分35%のもの
  • コーヒースケール (無ければキッチンスケールとタイマーでOK)
  • 温度計
  • コーヒーサーバー または マグカップ
  • ドリップケトル

 

レシピ

① コーヒーの抽出

  1. プランジャーを下にしたエアロプレスへ、挽いた豆を30グラム入れます。
  2. 90度のお湯を100g注湯し、しっかりと攪拌させフィルターを設置します。
  3. お湯の注ぎはじめから合計で50秒間浸漬させます。
  4. 50秒経過後、エアロプレスをくるっとひっくり返し、10秒かけてプランジャーを押してコーヒーを抽出します。

② ミルクの準備

 120gのミルクをコンロで温め、はしっこがふつふつしてきたら火を止めます。温めたミルクをミルクピッチャーへ入れ、ミルクフローサーで泡立てます。

☆ここでポイント ! ☆

ミルクは高さが1~2㎝ほど高くなるまで泡立てましょう。泡立てすぎるとコーヒー感が強くなりすぎるので注意です。

③ 5gの生クリームをコップへ入れ、抽出したコーヒー、ミルクの順番で注いで完成です。

 

まとめ

エアロプレスは遊び心満点で、非常に秀逸なコーヒー抽出機器です。特徴をまとめると、

  • エアロプレスは注射器のような構造
  • 空気圧の力でコーヒーを抽出
  • フィルターは全部で5種類
  • 浸漬式と透過式を組み合わせたハイブリッド型コーヒーアイテム
  • エアロプレスで淹れたコーヒーは質感が良く、甘さが引き立つ
  • エスプレッソのように濃いコーヒーも淹れられる

 

美味しいコーヒーを淹れられるだけでなく、コーヒーの淹れ方を考えるいいアイテムになります。一家に一台。マストアイテムです。

 

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