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カリタコーヒードリッパー101は深煎り好きにおすすめ
昭和の純喫茶ブームを支えたカリタの名ドリッパー《カリタコーヒードリッパー101》 。ハリオV60やコーノ名門ドリッパーと並んで、多くの世代に人気のコーヒードリッパーです。今回は広く愛されるこのドリッパーの良さを解説します。
カリタコーヒードリッパー101は台形ドリッパーで、3つ穴形状が特徴。
ドリッパーの3つの特徴
カリタコーヒードリッパー101の特徴は次の3つです。
- 代表的な台形ドリッパー
- 底面に3つの穴が空いている
- 縦方向にたくさんのリブ
コーヒードリッパーには、主に円錐形ドリッパーと台形ドリッパーの2種類があります。
台形ドリッパーというのは、ドリッパーの断面形状が台形の形をしている ものを指します。カリタコーヒードリッパー101の他には、メリタのアロマドリッパーが有名ですね。
底面に空いている穴から、抽出したコーヒーが抜けて落ちていきます。この穴の形状は、コーヒー液のいわゆる湯抜けに関係しています。このカリタコーヒードリッパー101は、5mmの穴が縦に3つ空いています。
特徴的なリブ構造
カリタコーヒードリッパー101には縦方向にたくさんのリブがあります。
このコーヒードリッパーのリブには
- 抽出時にコーヒーから出るガスを逃す
- リブに沿ってコーヒー液が落ち、湯抜けが良くなる
と言った特徴があります。
このドリッパーには壁全面にリブがあり、ガス抜け・湯抜けが良くなる形状 になっています。
これによって、
- ガスの雑味がコーヒー液に移らない
- 湯抜けが良いため過抽出が防げる
ため、クリーンで雑味の少ないコーヒーを作ることができます。
深煎りコーヒーに最適な台形ドリッパー
カリタコーヒードリッパー101は、特に深煎りコーヒーとの相性が抜群です。
台形ドリッパーには、コーヒーのロースト感が出やすい特徴があります。焙煎香やコーヒー特有の良質な苦味を抽出しやすいのです。
一方、ハリオV60に代表される円錐形ドリッパーは酸質を表現しやすいと言った特徴があります。最近のサードウェーブ系コーヒーショップがこぞってハリオV60を使用するのは、こう言った特徴があるからです。
カリタコーヒードリッパー101は、代表的な台形ドリッパーです。
深煎りのコーヒーで楽しむことのできる、良質なロースト感や苦味を表現しやすいのです。また、側面のリブ形状のおかげで、雑味の少ないスッキリとした感覚を生み出します。
純喫茶などで楽しむことのできる、深煎りコーヒーの、いつまでも残る心地よいアフターテイストを表現できます。
湯抜けの良い三つ穴構造
カリタコーヒードリッパー101の底面には、縦に並んだ3つの穴が開いています。
直径は約3mm。上から落ちてくるコーヒーの抽出液が均等に滞ることなく抜けていきます。こう言ったドリッパーは、別名透過式ドリッパーとも呼ばれます。
特に、カリタコーヒードリッパー101の穴の配置はバランスがよく、どこにお湯をかけても偏ることなく下へと抜けてくれます。良く設計されてドリッパーです。
このように湯抜けの良いドリッパーは、過抽出による雑味が少なくなる傾向 にあります。クリーンでスッキリとした味わいを作り出せるのです。
カリタコーヒードリッパー101はコスパが良い
このドリッパーは、
- プラスチック製
- 陶器製
- 銅製
の3種類のラインナップがあります。
素材それぞれで、価格と性能が若干異なってきます。
プラスチック製ドリッパーなら格安
プラスチック製のカリタコーヒードリッパー101は、とにかく安いです。
Amazonの最安値が300円代ですし、市販で買っても大差はありません。
気になっている方や、ちょっと始めてみたい方にはオススメです。
実際に使ってみて、最悪気に入らなくても安ければ痛くありません。
一家に一台。いかがでしょうか。
味にこだわるなら金属製のドリッパー
味にこだわるならば、銅製のものが一番いいです。
なぜなら、コーヒーの味わいはお湯の温度に左右されるからです。
銅製は熱伝導性が優れており、コーヒーを抽出する際に設定した湯温をキープすることができます。
一方、プラスチックや陶器、ガラス製などの冷えやすい、また温度が上がりにくい素材のものは注意が必要です。ドリッパーの温度が低い場合、かけたお湯の湯温が下がってしまうからです。
コーヒー抽出時の温度が低いと、
- 美味しい成分が抽出されない
- 濃度が低くなってしまう
- フレーバーが開かない
などの恐れがあります。
銅製のドリッパーは温度を均等に保ちやすいため、狙った通りの味わいを作りやすい のです。
カリタコーヒードリッパーのおすすめコーヒー抽出レシピ
最後に、カリタコーヒードリッパー101を使ったハンドドリップレシピを紹介します。使用するコーヒー豆は、もちろん深煎りです。
《使用するもの》
- カリタコーヒードリッパー101
- ペーパーフィルター
- コーヒーサーバー(マグカップ等でも可)
- コーヒースケール(キッチンスケールなど重さがわかればOK)
- 温度計
- ドリップケトル
- 深煎りコーヒー豆 20g
《ハンドドリップレシピ》
- コーヒー豆20gを挽きます。挽き目は中細挽き。
砂場の砂くらい。カリタネクストgの挽き目で4番。 みるっこだと6〜7番くらいです。 - 1投目。90度のお湯を35〜40g、
コーヒー全体にまんべんなくお湯をかけて、25秒蒸らす。 - 2投目。60〜70gのお湯を、
ドリッパーの中心に蜜を垂らすようにゆっくり注ぐ。この時、 ドリッパー内のコーヒーを攪拌しないように注意する。 ドリッパー内をお湯で満たしていくイメージ。 - 3投目。90〜100gのお湯を、
ドリッパーの中心に蜜を垂らすようにゆっくり注ぐ。 お湯の総量が210g前後になれば、 コーヒーの出来高は190g前後、コップ1杯分です。 - 最後はドリッパー内に少しコーヒー液が残る程度でサーバーからド
リッパーを外します。抽出完了までの時間が、 1分40秒前後になるとベストです。
レシピのポイント
コーヒー豆を少し多く使用することで、抽出時間を短く抑えている点です。
そうする事で、過抽出を防いで雑味を抑えながら、クリーンで心地よい深煎りのアフターを引き出します。抽出時間が短くても、コーヒー豆の量を多くしているので濃度には問題ありません。
最終的な濃度調整は、注ぐお湯の総量を変えながら適正なポイントを探してみてください。
まとめ
カリタコーヒードリッパー101は、
- 純喫茶ブームを支えた名ドリッパー
- 特徴は、台形ドリッパーで、3つの穴、
リブを側面全体に設置した形状。 - 味わいは、
深煎りの豊かなロースト感や良質な苦味を引き出しやすい。 - プラスチック製は安価で手に入りやすい。銅製は高性能。
カリタコーヒードリッパー101は、一台持っていても全然損しない良いドリッパーです。めっちゃおすすです!!
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