深煎りコーヒーは豆を多めに使い、短時間で淹れよう。
深煎りコーヒーを美味しく淹れるポイントは、
- コーヒー豆を多めに使用すること
- 短時間で成分の抽出を終わらせること
の2つです。
深煎りのコーヒーは、過抽出の状態になると苦味を強く感じてしまいます。
それを防ぐため、短時間で淹れることで苦味の抽出を抑えながら香味のバランスをとっていきます。
美味しい深煎りコーヒーはただ苦いだけではありません。
苦味・酸質・甘味・質感といった美味しさの要素がバランス良く抽出されているのです。
温度は低めに設定する
もう一つ忘れては淹れないのは、お湯の温度です。
深煎りコーヒーの場合、お湯の温度は88~90度がおすすめで、少し低めの温度でハンドドリップしましょう。
浅煎りの場合は、コーヒー豆自体が硬いため、お湯の温度を高く設定します。
一方、深煎りのコーヒー豆は浅煎りよりも柔らかく、成分も抽出されやすい傾向にあります。
浅煎りと同じハンドドリップのレシピやお湯の温度を使用した場合、過抽出の可能性があるので注意が必要です。
深煎りコーヒーのハンドドリップレシピ
それでは、深煎りコーヒー用のハンドドリップレシピを紹介していきます。
必要なもの
- コーヒードリッパーとペーパーフィルター
- コーヒーサーバー(無ければマグカップでもOK)
- コーヒースケール(無ければキッチンスケールとスマホのストップウォッチ)
- ドリップケトル
- 深煎りコーヒー豆20g 中細挽き
- 温度計
動画で解説! ハンドドリップレシピ
① 1投目 蒸らし
25~30gのお湯をコーヒーの表面全体へかけ、コーヒーが膨らみ切るまで蒸らす。蒸らし時間は25秒くらいが目安です。
☆ここでポイント!☆
飲み頃のコーヒー豆はガスを多く含んでいて、お湯をかけるとよく膨らみます。膨らみ切ったときが蒸らし完了の合図です。豆の様子を見ながら美味しいタイミングを探しましょう。
② 2投目
180~185g(合計の湯量が210gになるように)のお湯をドリッパーの中心へ、蜜を垂らすようにゆっくりと注ぎます。
☆ここでポイント!☆
ドリッパーの穴の大きさが、お湯をかける範囲の目安です。円錐形ドリッパーは大きな一つ穴が空いています。その穴の大きさと同じくらいの範囲で、円を描きながらゆっくりお湯を注ぎましょう。
円錐形ドリッパーをお持ちでない場合は、直径2㎝くらいの円を意識してください。このレシピで大切なのは、コーヒー豆をお湯で満たすようにゆっくり注ぐことです。
③ ドリッパー内のお湯がすべて落ちきる前に、ドリッパーをサーバーから外します。お湯を注いだ時に浮かんでくる泡は雑味を含んでおり、美味しくありません。泡が落ちきる前に、ドリッパーを外します。
注いだお湯が落ちきった後、ドリッパーに沿って同じ厚みのコーヒーの層(濾過層)ができていると、美味しく抽出できた印です。丁寧に作ると、一層美味しくなります。
まとめ
深煎りのコーヒー豆は、
- 香味のバランスをとるため
- 雑味を抑えるために
豆の量を多くして短時間でハンドドリップするのがおすすめです。
また、お湯の温度は88~90度の低めに設定します。
コーヒーのハンドドリップは、手間をかける分だけ美味しくなっていきます。
ご家庭でもぜひ挑戦してみてください!