いつものハンドドリップを3倍美味しくする方法。

いつものハンドドリップを、より美味しくするコツ

ハンドドリップを始めたばかりの頃、味わいが安定しなかったり、雑味が多くてイガイガしたり。美味しいコーヒーを抽出するのは意外に難しく、すぐに挫折してしまう人も少なくありません。ですが、ちょっとしたコツを知るだけで、普段のコーヒーはより美味しくなります。今回は、ハンドドリップを始めたばかりの方々へ、いつものコーヒーを3倍美味しくする方法をご紹介します。

 

美味しいコーヒーを作るには?

まず最初に気を付けたいことは雑味を出さないこと。雑味は渋みや辛味、ザラザラとしたネガティブな質感など、美味しさを邪魔する要因です。この雑味は過抽出が原因である事が多いです。過抽出とは、コーヒー豆に含まれている成分が抽出されすぎてしまうこと。濃度も濃くなり過ぎてしまい、美味しく飲みきる事ができません。

この雑味を出さないためのコツを抑えれば、いつものハンドドリップをより一層美味しく仕上げる事ができます。

 

美味しいハンドドリップのコツ:雑味を抑えるポイント

美味しいハンドドリップのコツ①:浄水器またはミネラルウォーターを使う

コーヒーの主成分は9割以上が水です。ハンドドリップの方法に目を取られがちではありますが、実はどんな水を使うかがとっても大切です。ハンドドリップの成分抽出は、この水に含まれているミネラル分に大きく影響を受けると言われています。

実際、コーヒーの抽出技術を競う大会であるJapan Brewers Cup 2017年大会では、純水にマグネシウムやカルシウムなどを添加し、コーヒーの抽出を行なっていました。これらはカスタムウォーターとよばれ、世界のトップバリスタは水からコーヒーを作り上げています。

これほど重要な水。ご家庭でのハンドドリップでも水道水ではなく、軟水のミネラルウォーターを使ってみてください。もしくは浄水器を通した水もオススメです。ただ、浄水器の浄水能力は価格帯によってまちまちなので、ミネラルウォーターの方がいいかもしれません。

味わいは、60度くらいのお湯を飲み比べてみると一目瞭然です(この温度帯が味覚を強く感じやすいです)。ミネラルウォーターはクリアで透明感があります。一方、水道水は若干の粘性を感じ味わいも不透明な感覚が残ります。沸かしてしまえば塩素臭さは消えますが、味わいはイマイチです。

ハンドドリップの水は、ミネラルウォーターもしくは浄水器を通した水がオススメです。

 

美味しいハンドドリップのコツ②:温度を測る

過抽出の原因の1つは、沸かしたてのお湯を使ってしまう、または高すぎる温度でコーヒーの抽を行なってしまう事です。

高温のお湯は成分の抽出効率を高めてくれますが、場合によっては雑味も抽出されてしまいます。ご家庭の温度計で、温度を計りましょう。オススメの温度は、

・浅煎り〜中煎り:93〜95度

・中深煎り〜深煎り:87〜90度

浅煎りは豆の密度が高く固いため、深煎りと比べて抽出効率が悪い傾向があります。また、高めの温度の方がフレーバーが明るくなる傾向があるため、93度前後がオススメです。ロースターさんによっては95度と言った高めの設定の豆もあります。

深煎りは抽出時間を伸ばしながら成分抽出を行うと、良質な質感やロースト感が得られます。90度以下で設定して抽出時間を長くする、粒度を細くする場合は抽出時間を短くするなど調整してみましょう。

ただ、ロースターさんによって推奨温度が違います。コーヒー豆を購入した際には、ぜひオススメの温度を聞いてみましょう。

 

美味しいハンドドリップのコツ③:リンスする

リンスとは、コーヒードリッパーにペーパーフィルターをセットした後、お湯をペーパーフィルター全体にかけることを言います。

これによって、ペーパーフィルターのペーパー臭を取り除き、コーヒー本来のフレーバーを守ります。また、ドリッパーにもお湯をかけ事前に全体を温めることで、注湯時の温度低下を防ぎます。ドリッパーが冷えた状態では、せっかくケトルで温度を設定したとしても意味がありません。

ドリッパーにペーパーフィルターをセットしたら、お湯をかけましょう。

 

美味しいハンドドリップのコツ④:微粉末を取る

これは、クリーンで透明感のあるコーヒーが好きな方にオススメです。微粉末は、コーヒー豆を挽いた際に発生する細かいコーヒー豆の粉です。微粉末が多い場合は、雑味を多く感じてしまいます。微粉末は細かく小さいがために、抽出効率が異常に高く雑味を含む要らない成分が抽出されてしまいます。

ただ、微粉末が無いとクリーンなフレーバーが楽しめる一方で、コーヒーの複雑な香味が無くなり質感が軽くなります。作りたいコーヒーに合わせて実践してみてください。

微粉末は100円ショップにある茶こしで十分お試しできます!

 

美味しいハンドドリップのコツ⑤:ドリップケトルを回さず、肘を回す。

お湯の注ぎ方は、重要なテクニックのひとつです。注ぎ方ひとつで味わいが変わります。

高い場所から勢いをつけて注げば、ドリッパー表面のコーヒー豆が撹拌され抽出効率が高まるために、濃度感が出ます。しかし、着水場所とドリッパーの底で抽出効率に差が出てしまうため、抽出成分の均一性が無くなります。

オススメの注湯方法は、ドリッパー内をお湯で満たすようにゆっくり注ぐことです。ドリッパー内をなるべく撹拌させることなく、均一な成分抽出を心掛けることで狙った通りの香味を作ります。

お湯を注ぐ時は、ドリップケトルを回さず、肘を回すようにお湯をかけましょう。そうすることで、ケトル先端の高さが安定し、狙った位置にゆっくりお湯を落とせます。

 

美味しいハンドドリップのコツ⑥:コーヒーを落とし切らない

ハンドドリップは、抽出時間が長くなるほど雑味が出やすいです。従って、抽出液がドリッパーから落ち切る一歩手前でサーバーからドリッパーを外します。そうすることで雑味を軽減することができます。実際に、最後の抽出液は質感が悪くイガイガしているなど、ネガティブな要因を含んでいます。

抽出時間と成分の関係はコチラの記事で紹介しています。

早めにドリッパーを取り外した場合、少し濃いかもしれません。そういう時は、コーヒーにお湯を少しだけ注いで濃度を調整してみてください。注ぎ過ぎは要注意です。

 

美味しいハンドドリップのコツ⑦:ロースターさんから良い豆を買う

コーヒーの品質は焙煎までの過程でその9割以上が決まります。ハンドドリップで出来ることは実はほとんどなく、素材選びが非常に重要です。

いい素材を使えば、美味しいコーヒーを作れます。どれだけ抽出技術が高くても、素材が悪ければ美味しさにも限界があります。

コーヒー豆を買う際は、ぜひ街のロースターさんから。ロースターさんからコーヒー豆を買えば、焙煎日がわかるので鮮度の良し悪しがわかります。ハンドドリップの場合は、焙煎日から5〜7日のタイミングで最もフレーバーが開きます。美味しい時に美味しいコーヒーを作りましょう。