[voice icon=”http://ncb.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2017/04/FullSizeRender-e1492521662786.jpg” name=”” type=”l”]コーヒー豆を買う時の豆選びのコツをご紹介します[/voice]
街角のカフェでコーヒーを注文するとき、ロースターさんでコーヒー豆を買うとき、最近では様々な”情報”を目にします。
それは主に次の6つ。
①焙煎度合い
②生産処理の方法
③栽培標高
④豆の産地
⑤フルーツを模したフレーバー表現
⑥品種

なかには栽培農園の降水量や陽の当たり方まで教えてくれるカフェやロースターさんもあるそうです。
一見呪文のような言葉が並んでいますが、これらの情報を読み解くことで味わいの違いがわかってきます。
ちょっとしたコツを知るだけで、”自分の好きなコーヒー”がスマートに選べます。
ここでは、コーヒーの「焙煎度合い」「精製方法」「栽培標高」について解説し、選び方のコツをご紹介します!
コーヒーの選び方のコツ①:焙煎度合いについて

焙煎度合いは、苦みまたは酸味の強度の目安になります。
浅煎りから始まり深煎りまで、ライトローストからイタリアンローストまで。
日本スペシャルティコーヒー協会では、この焙煎度合いを8段階で表現し、L値と呼ばれる色の明度で区分しています。

焙煎度合いが深ければ深いほど、豆の色も濃く、苦みが強い傾向があります。
逆に、浅煎りであればあるほど、鮮やかな酸質が楽しめます。
浅煎り=酸っぱい、と思われるかもしれませんが、少し違います。
浅煎りだからと言って梅干しのような刺激的な酸っぱさや、酸化したような酸味ではありません。
まるで果実を思わせるような良質な酸質です。ぜひ一度、お店でご注文してみてください。
新しい体験ができるはずです!
イタリアンほどの深煎りだと、豆の表面にアロマが浮き出てテルテルしてます。
よくぞここまで耐え抜いた・・・!といった感じです!
弱い豆だと深煎りに耐えられず、酸や香味が壊れてしまうものもあるのです。
コーヒー選びのコツ②:生産処理の方法について
めっちゃ大事です。処理方法。
ここでは大事なポイントを。
生産処理は、大きく分けて3つ。
・ナチュラル(非水洗処理方式)
・ウォッシュト(水洗処理方式)
・パルプドナチュラル
☆ナチュラルは複雑で厚みのあるフレーバー、フローラルな香りのするものが多いです。
☆ウォッシュトは、クリアですっきりした味わい、フレッシュなフレーバーのものが多いです。
☆パルプドナチュラルは、その中間のイメージです。
生産処理方法の違いは、よくワインに例えられます。
ナチュラルは赤ワイン、ウォッシュトは白ワイン、パルプドナチュラルはロゼといったイメージ。
作り方についても類似点が多く、調べると面白いです。
これらの違いは、コーヒー豆を精製する過程で果肉やミューシレージを除去するタイミングが大きく関係しています。
最近ではコスタリカなどでレッドハニープロセスやイエローハニープロセスなどもありますが、これはパルプドナチュラルの一種です。
コーヒー選びのコツ③: 栽培地の標高について
ちょー大事です。この標高。
最近、都内のロースターさんでも栽培標高を明示しているところが増えましたね。
新潟では・・・バリスタさんに聞いてみよう!
この標高はコーヒーの”酸み”と”甘み”の指標のひとつとなります。
栽培標高が高ければ高いほど、そのポテンシャルが高い、と言えます。
意外と見逃しがちですが、コーヒー豆は農産物です。
植物は過酷な環境で育つほど、しっかりと強く、太い根を張ります。
根が強いほど、多く養分を吸収するので、種であるコーヒー豆はよく育ち、おいしくなるわけです。
過酷な環境で育つ植物は、自身の糖度やアミノ酸濃度を高めることで、浸透圧を高くし水分や養分を吸収しようとします。
最近ではこの現象を利用し、フルーツトマトの栽培を行う農家さんもいるようです。
産地によっては、栽培標高で豆の格付けを行っているところもあります。グアテマラやコスタリカなどがそうです。
が、標高が高ければ絶対良い!というわけでもありません。
ブラジルは土地柄もあり栽培標高が高くはありませんが、丸みがあって、苦みとの相性も良く、ちゃんと甘みも感じます。
ここでは、あくまで傾向としてとらえてください。
まず、ここまでの3つがわかると、だいたいコーヒーの味が想像できます。
浅煎りでウォッシュト、高い標高なら、酸みがあってすっきりしてそうだし、
中煎りでナチュラル、標高が高ければ、フレーバーの厚みがあり、きっとジューシー!
深煎りでナチュラル、標高が低めならマイルドで心地よい苦みがありそう!
まとめ!
☆焙煎度合いが深いほど、苦みが強い傾向!浅煎りほど、果実感ある酸質が楽しめる。
☆ナチュラルは複雑で厚みのあるフレーバー!ウォッシュトはフレッシュ!パルプドナチュラルはその中間!
☆栽培標高が高いほど、酸みと甘みのポテンシャルが高い!
でひコーヒー選びのご参考にしてみてください。