結論。美味しいコーヒー豆はロースターから買えばいい。
ご家庭でハンドドリップをするときは、コーヒー豆をロースターさんから買うことおすすめします。なぜなら、鮮度が良く、飲み頃がわかるからです。
ロースターとは、焙煎士といわれるコーヒー豆を焼くプロフェッショナルがいるお店のことです。いわゆる自家焙煎のお店です。
ハンドドリップコーヒーの美味しさは、素材であるコーヒー豆で決まると言っても過言ではありません。美味しいコーヒーを飲みたい時は、ロースターさんから豆を買いましょう。
コーヒー豆の鮮度が良い
ロースターさんからコーヒー豆を買う1つ目のメリットは、『コーヒー豆の鮮度』が良いことです。コーヒー豆は、鮮度が大切なのです。
いつまでも台所の片隅にある頂き物のドリップパック、これを見ると、コーヒーに鮮度は関係ないように見えます。しかし、これは間違えです。
コーヒー豆の鮮度は、焙煎日から数えて約1か月程度です。それを過ぎると、香味の薄れた、ただの苦い(または酸っぱい)お湯です。ハンドドリップコーヒーを淹れて、なんだか美味しくない、上手にできない理由のほとんどは、単に鮮度の問題だったりします。
ロースターさんから買う豆は、もちろん鮮度管理が行われています。コーヒー豆の販売時は、適切に鮮度管理したものを、美味しいタイミングで提供しています。
生鮮食品と同じ感覚で、鮮度を意識しましょう。
スーパーのコーヒー豆は飲み頃を過ぎている
ロースターさんからコーヒー豆を買う2つ目のメリットは、『飲み頃がわかる』ことです。コーヒー豆には、一番美味しくなる飲み頃があるのです。
コーヒー豆の飲み頃は、焙煎日から数えて5~7日です(この日数は、ロースターさんによって微妙に変わるので、直接確認してみましょう)。ロースターさんでコーヒー豆を買えば、焙煎日と飲み頃のタイミングを教えてもらえます。
コーヒー豆は焙煎直後から雑味の一因となるガスを放出します。焙煎による化学変化で生まれる、副産物みたいなものです。このガスは、焙煎日から5~7日前後で程よく抜けて、コーヒー本来のフレーバーが開いていきます。
スーパーなどに置いてある市販のコーヒー豆は、ちゃんと鮮度キープの対策が取られており、美味しさが長続きする工夫がされています。しかし、飲み頃がわかる工夫はされていません。ほとんどの場合、袋に焙煎日が書かれていないのです。
コーヒー豆の香味は、焙煎後5~7日でピークを迎え、その後徐々に落ちていきます。完全に落ちきるのが、だいたい1か月というところです。スーパーで売られているコーヒー豆は、飲み頃なのかどうか、判断できません。
美味しいコーヒーは、美味しいベストなタイミングで飲むべきです。
大切なのはエイジングの日数
コーヒー豆を買うときに大切なのは、エイジングの日数です。エイジングとは、コーヒー豆を適切な環境で保存し、ガスを抜くことで本来のフレーバーを開かせる方法のことです。
このエイジングの日数は、コーヒー豆のフレーバーに大きく影響します。
ロースターさんやコーヒーショップでコーヒー豆を買うときは『エイジングの日数はどうですか?』と聞いてください。これを聞けば、
- 適切な環境でコーヒー豆を保存しているかどうか
- 鮮度と飲み頃はいつか
がわかります。
エイジングと言ってピンと来ていなければ、ちゃんと管理してないでしょうし、日数がわからなければ論外です。
美味しいコーヒーを飲みたい時に、妥協はしてはいけません!しっかりと選んでいきましょう。